年金の滞納

さて、年金を納め忘れるとどうなるのでしょうか?会社員の場合は厚生年金(公務員なら共済年金)ですが、それ以外の20歳以上の人は国民年金への加入義務があります。これは収入がなくても納める必要があります。
会社員や公務員なら、税金と同様に手元に給料が振り込まれる前に社会保険料として差し引かれるので納め忘れはありませんが、やはり失業した時、フリーター、アルバイト、学生だと納め忘れがちになります。
年金は65歳以上になるともらえるという認識だと思いますが、公的年金はいわゆる「所得の減少」が生じる原因が起こった際の所得補償(生活保障)をするという意味合いもあります。年を取ったときは「老齢年金」、一定の障害の状態になったときは「障害年金」、死亡したときは「遺族年金」です。障害年金は公的年金加入者が病気やケガ身体に障害を負い、そのため仕事に支障がある場合に支払われます。
遺族年金は公的年金加入者が死亡したときに配偶者や子に支払われます。こうした障害年金や遺族年金を受取るためには、公的年金加入者がしっかり年金を納めていることが要件となります。
このように年金は年をとってからだけのものではないのです。これが無くなってしまうわけです。収入が少ないからということで年金を納めないでいると、税金と同様に延滞税がかかり、督促状も来ます。最終的には預金や給与の差押えもあります。
税金も年金も納めるのが困難であっても、放置は一番してはいけないことです。必ず役場に行って事情を話し、相談して解決策を見つけていくようにしたいものです。